医師への道 ~ 医学部6年生編 ~

医師への道 ~ 医学部6年生編 ~

こんにちは。

今回の記事では、医学部6年生の学生生活にフォーカスしてご紹介します!

 

いよいよ医学部生活のフィナーレ、、、医学部6年生!

 

医学部5年生から始まった病院実習も残すところあとわずか、、、

大学によりますが、だいたいどの医学部も6~9月頃には病院実習を終えます。

 

そして夏には研修先をかけたマッチング試験!!

秋には卒業試験、最後に国家医師試験が待ち受けています。

 

そんな6年生の1年についてご紹介します!

 

 

 

まずは目先のマッチング!!

 

医学部6年生になって真っ先に気になるのがマッチング試験!!

次の1年あるいは2年間の研修生活がかかっている訳ですから非常に重要です!!

 

地域枠等の制約である程度マッチング受験ができる病院が絞られている人もいるかと思いますが、各々自分が一番研修したい!!と思う病院を受験しに行きます。

 

具体的なマッチング試験の対策については別記事にて詳細にご紹介しているのでそちらを参照してください!!

 

医師への道~マッチング対策編

 

だいたい6月末~9月上旬の約2ヶ月半の期間にマッチング試験が各病院で実施される訳ですが、面接当日の評価に加えて、やはりほとんどの病院は実際にどのくらい見学しに来てくれたか、またその際どのような雰囲気の学生だったか、などをマッチング広報の担当者の方や実際に見学対応に当たった上級医の先生、更には研修医の意見なども総合して判断されるケースが多いように感じます。

 

早め早めに行動を起こしていた学生はかなり有利になりますし、何度も見学に行って熱意を上手にアピールできた学生は病院の採用担当者から

「あなたには是非この病院で研修していただきたいのでよければウチの病院を第一志望で登録していただけると幸いです!」

という感じで、暗に合格を伝えてもらえるラッキーなケースもあるとかないとか、、、、

 

 

医学部6年間の集大成、、、卒業試験!!!

 

マッチングも終わり、ようやく医師国家試験に向けて一直線!!、、、と思いきやおそらくどの医学部でも課される卒業試験orz

これがまた曲者です(笑)

大学によっては5年生の時点で卒業試験を済ませているところもあるようです

、、、、、、、本当に羨ましい限りです(´;ω;`))

 

これに合格しないと卒業資格、つまり国家医師試験受験資格を得られないので意地でも一発合格できるよう頑張りましょう!!!

 

ただ気を付けなければならないのは卒業試験の勉強一辺倒になってしまわないように国家医師試験の勉強と並行して計画的に勉強しなければなりません。

 

卒業試験の形式は各大学により異なると思いますが、国家医師試験よりも難しかったり、専門的な内容を聞いてきたりとクセのある試験の場合があるのでそちらの雰囲気に引っ張られて医師国家試験で問われるような基本問題に対する感覚が鈍らないように注意しましょう!!

 

一部医師国家試験から逸脱するような問題が出題されても、あくまで卒業試験も扱う範囲は医師国家試験です!!

 

 

最後の試練「国家医師試験」!!

 

卒業試験が終わればいよいよ残すところ医師国家試験のみ!!!!!

各医学部専門予備校は直前教材や直前講座、模試など本番に向けての総まとめ的な対策を本格化していきます。

 

毎年どの予備校も扱った教材や講座での予想的中を大々的に宣伝していますが、一番大切なことはあれもこれも気になって多方面に手を出さないように気を付けることです!!

 

対策としては医学部受験の時と同じ!!!

 

①使った教材の徹底的な復習!!

 

これまで使ってきた教材の穴を完璧になくせるように入念にアウトプットの練習をし、必要だったり足りなかったりする部分は知識を補充し直したり、最終調整に入りましょう!!

手広く何でもかんでもやろうとしてもキャパに限界がありますし、時間対効果が非常に悪いです。しっかりと自分が取り組んできた教材を復習して盤石な知識を身に付けた方が確実に合格に近づけます!

 

 

②直近3年分の過去問は絶対に解こう!!

 

どの世代の先輩方に聞いても口を揃えて全員が言うのが「直近3年分の過去問は必ず時間を測って解くべき!」ということです。

 

模試受験も各予備校が予想問題を織り交ぜて作成してくれているので非常に有用ですが、やはり過去問に勝るものはありません。

 

回数別、科目別にバラバラに演習する機会はたくさんあるかもしれませんが、実際に通しで過去問を解く機会は自分で意識的に取り入れないと機会を逃してしまいます、、、、、

 

あまりに早く取り組みすぎてもまだまだ伸びしろがある状態で過去問に臨むことになってしまうので、だいたい11~1月の期間に直近3年分の過去問に取り組む人が多いです!

 

 

③本番のシミュレーションのための模試受験!

ぶっつけ本番程危険な賭けはありません。

しっかりと時間を確保した上で、国家医師試験と同様のタイムスケジュールで受験することをお勧めします!

受験した模試も受けっぱなしにしてしまっては非常にもったいないので、しっかりと復習しましょう!

 

④くれぐれも無理な詰め込み勉強をしようとして生活リズムが狂ったりしないように!!

やはり記憶の定着には規則正しい生活と十分な睡眠時間が必要です!

寝不足な状態で勉強しても効率が悪いですし、何より医師国家試験の本番当日にベストコンディションで臨めない可能性すらあります。

 

⑤一人っきりで勉強しようとせず、同級生や先輩から情報収集しつつ軌道修正する!!

 

医師国家試験は合格率が90%になるように調整される相対評価の試験です。これは分かりやすく言うと何を示しているのか、、、

「周りと足並みを揃えて同じことをしっかりとできていれば合格する!」

ということです!

1人で闇雲に対策をするのではなく、同級生に勉強の様子を聞いたり、すでに医師国家試験を突破した先輩に連絡したりして自分がおかしな方法で対策しようとしていないか、意識してみましょう!

 

 

自分はどんな医師になりたいか?

 

ここまで記事を通して色々とご紹介してきましたが、今医学部6年生になってみて自分はどんな医師になりたいか考えた時に、現時点ではありますが漠然と「日本の小児救急医療の発展に貢献できるような医師になりたい」と考えています。

 

もともと小児科を志して医学部に入学したこともあり、病院実習でまわっても小児科の実習が一番楽しく、直感的に自分は小児科でなら一生頑張っていけると感じたからです。

 

小児科は、少子高齢化が進む日本において向かい風をモロに受ける診療科ですし、小児科のニーズは現実的に減ってきているのかもしれません。しかし、どんな時代になっても次世代の日本を担う子どもたちが毎年生まれてきてくれる訳で、必ずいつの時代も必要とされる診療科でもあります。

 

日本は先進国の中でもインフラや医療、社会保障もしっかりとした国で、生まれてくる子どもにとっては非常に恵まれた国であると言えるかもしれません。

 

しかし、そんな日本は実は先進国の中で小児救急分野での死亡率がワースト4位である、というデータもあります。具体的な国名は伏せますが、日本より順位の悪い国は銃社会である国がランクインしています。

それら銃社会の国では銃による子どもの死亡事故がデータに加味されていての順位です。日本は銃社会でないにもかかわらず、小児救急の分野でかなり後れを取っているがゆえに、先進国の中で小児救急分野での救命率が低い国になってしまっているのです。

 

このような現状を少しずつでも打開していけるよう、先に日本の小児救急分野で頑張っている先生方の仲間に加わって活躍していければなと思います。

 

医学部6年生はマッチング、卒業試験、医師国家試験とヘビーなイベントばかりで非常に大変な1年になります。

しかし、6年前、大学受験の中でも最難関と言われる医学部受験を突破してきた自分を信じて最後までベストを尽くして、是非「医師」への第一歩を踏み出せるように頑張りましょう!!

 

 

参考リンク

医学部受験情報プレメディ

2021年度医学部受験情報

医学部傾向と対策

医学部受験情報サイト

2021年度各国立大学医学部入試ページへのリンク

2021年度各私立大学医学部入試ページへのリンク

【2020年】医学部Webオープンキャンパス|リンク集

@pmdfukuoka

 

 

現役医学部生のコラムカテゴリの最新記事