医師への道~医学部4年生編

医師への道~医学部4年生編

 

こんにちは。

今回の記事では、医学部4年生の学生生活にフォーカスしてご紹介します!

医学部4年生といえば「CBT」と「OSCE」

医学部3年生に引き続き、残りの臨床医学の講義がありますが、それが終われば夏~秋にかけて実施されるこの2つの試験に無事合格して病院実習に参加する資格を得ることが肝になってきます!!

今回の記事では、「CBT」と「OSCE」の2つの試験について勉強方法とともにご紹介します!

 「CBT」とは? ~ 試験の概要と対策について

CBT試験の目的と概要

まず、「CBT」という試験について簡単にご説明します。

CBTとは、医師免許をまだ持っていない医学部生が、臨床参加型実習において実際の患者さんと接する機会に際して、医学部生としての「質」を保証し、患者さんの了解を得るために実施されるようになった全国医学部共通の試験です。

(※後述する「OSCE」に関しても同様の理由で実施されています。)

出題形式はコンピューターを用いたマーク形式で、出題範囲は基礎医学、臨床医学の全範囲です。

さながら医学部1年生~4年生までに学んだ医学知識の総確認といったところでしょうか?

出題範囲は当然、それまでに受けてきたどの試験よりも広く、計画的な学習としっかりとした知識の定着が求められます。

 

CBTの対策の時期と方法は?

非常にボリューミーなこの試験。

計画的に勉強を進めないと痛い目を見ます。

人によって多少のバラツキはあると思いますが、

どんなに優秀で余裕のある人でも最低3か月の準備期間は見越したほうがいいでしょう。

勉強方法として学年の大多数の人が

・予備校の映像講座、テキスト

・過去問題集(以下の過去問題集が最もメジャー)

の2種類の教材を併用して対策していました。

予備校の映像講座やテキストを利用するメリットは、試験の出題範囲に絞って勉強するべき分野や疾患、範囲を重点的にピックアップして詳しく解説・まとめてくれているので、独学でやみくもに勉強するよりも非常に効率的な勉強ができ、知識の定着もかなり助けてくれます

過去問題集を利用するメリットは、大学受験などの試験と同様に実際の過去問をたくさん解くことで、傾向や自分の弱点分野が明確になりますし、何より解説がしっかり作られているので、新たな知識を身に着けるきっかけになり、知識の復習にも役立ちます。

中には予備校の教材を使用せずに過去問演習のみで乗り切る人もいましたが、かなり少数派ですので、自己分析をしたうえでどんな対策をしていくべきか考えましょう!

 

実際の対策はどうしたか?

自分の大学のカリキュラムや日々の部活動やアルバイト、勉強のペースを考慮して約6か月の準備期間を設けて勉強しました

使用教材としては

・予備校の映像講座、テキスト

・過去問題集

私も例にもれず、王道のやり方で対策をしました。

ただ、対策の準備期間としては周りの人より少し長めの期間だった印象です。

医学部の試験を受けていくにあたって、学年が低いうちは次から次へとたくさんの講義を受ける必要があり、講義内容や試験の出題内容も担当する先生の専門分野に偏っていたり、あるいは医学部生レベルを超えた専門家レベルの内容を扱っていたりする場合が非常に多いです。

確かに、それらは内容としては大変興味深く、面白いと感じることも多々ありましたが、「CBT」や「国家医師試験」といった医学部生向けに作成された全国標準の試験を受けるにあたっては、残念ながら範囲が逸脱していたり、狙われやすい分野があっさり飛ばされていたりして有用とは言い切れません。

そのため、一度それまでの勉強で学んだことを全国標準の試験対策の一環として、体系的に復習する機会を設けることは目先のCBT試験対策だけでなく、その後の病院実習や医師国家試験の勉強にもつながる非常にお得な方法です。

そのツールとして、各予備校の映像講座やテキストは大変優れており、ただ単に過去問演習をするよりも何倍もの学習効果があると断言できます!

細かい勉強の仕方については人それぞれなので説明はしませんが、使用教材については是非参考にしてみてください!!

 

OSCE~ざっくりと言うとCBTの実技試験バージョン

OSCEもCBTと並んで臨床実習が始まる前の医学部生の能力を測る上で重要視される実技形式の試験です。

試験内容としては、今まで学んだ医学知識や診察手技を用いて模擬患者の診察や指定された医療手技のシミュレーションを行います。

基本的に大学側がOSCE試験に向けて対策講義や簡単な実習を組んでくれることが多く、CBTのように何カ月も前からコツコツ勉強するというよりは、試験の2ヶ月~1カ月前から始まる大学側の対策講義を受けて準備するという流れになります。

もちろん、同級生同士で医師役と模擬患者役とを交代しながら何度もシミュレーション練習をしますが、CBTほど大きな負担にはならない印象です。

ただ、当日は自分の診察や手技を試験官3人(大学によって異なる可能性があります)の前で行わなければならず、かなり緊張したのである程度自信がつくまで同級生同士で練習することが必要です。

 

まとめ

今回の記事では、医学部4年生の一大イベント「CBT」「OSCE」についてご紹介しました。

これらの試験は6年生で受ける「医師国家試験」「Post-CC OSCE」(OSCEの発展版)へとつながっていきます。

まずは、臨床実習前に立ちはだかるこの2つの試験を無事乗り越えて、実際の医療現場での実習資格を取得しましょう!!

 

 

参考リンク

現役医学部生のコラム

医学部受験情報プレメディ

2021年度医学部受験情報

医学部傾向と対策

医学部受験情報サイト

2021年度各国立大学医学部入試ページへのリンク

2021年度各私立大学医学部入試ページへのリンク

【2020年】医学部Webオープンキャンパス|リンク集

@pmdfukuoka

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