こんにちは。
今回の記事では、医学部1年生の生活についてご紹介します!
医学部を目指している人はモチベーションに、晴れて医学部に合格してこれから医学部生活を送る人は今後の生活の参考に是非してみてください!!
勉強編~どんな勉強をするの?
辛い大学受験を乗り越えて晴れて「医学部」へ入学。
これから6年間も過ごすことになりますから、どんな人たちと同学年になるのか、部活は何にしようか、期待と不安でいっぱいになるでしょう。
中でも気になるのは、やはりどんな勉強をするのかということ。
「解剖実習って本当にヒトを解剖するの?」
「勉強の内容が難しすぎてついていけるか不安、、、」
そんな疑問に対して医学部1年次にフォーカスしてご紹介します!
教養科目
医学部に入学していきなり肩透かしを食らう最大の原因はこの「教養科目」。
医学部といえども、大学生として医学以外のことも学びましょうという意図なのでしょう(笑)
おそらく学年の全員が
「え、、、?医学の勉強しなくていいの?」
となること間違いなし(笑)
大学にもよると思いますが、大多数の医学部では入学してからの半年~1年くらいの期間は医学科目に全くと言っていいほど触れません。
もちろん、導入的な内容で医療現場についての講義(というよりも講演?)はありますが、いわゆる医学部的な「解剖」や「疾患」についての勉強はお預けを食らいます。
教養科目というとなんだか小難しく聞こえますが、例えば
「第2外国語(中国語、フランス語、スペイン語、ロシア語、ドイツ語etc)」
「統計学」
「法学」
「心理学」
「哲学」
「物理学」
「生物学」
など、一般的教養をはじめとして、「医学を学ぶ上での基礎中の基礎」になるような知識を身に付けます。
興味深い内容の科目もあるにはありますが、おそらく、この「教養科目」が後の勉強に響いてくることはあまりないというのが正直な感想です、、、
自分の見識を深める良い機会だと割り切るのが吉です(笑)
大切なのは「教養科目」で単位を落として留年なんてことは絶対にしないように勉強すること!!!!!!
医学科目
大学によっては、1年生の後半から医学科目を勉強し始めるところもあります。おそらく、1年生後半から医学科目に取り組み始める大学のうち大半は「解剖学」と「組織学」の2つから取り掛かるでしょう。
この2つの科目について簡単に説明しますね!
「解剖学」
医学部2年生~3年生の約3、4ヶ月を費やして取り組む「解剖実習」に備えて、あらかじめ人体の構造を勉強しましょう、というのがこの科目です。
将来どんな診療科を専攻するにしても基本的な人体構造は頭に入っていないといけません。また、学年が上がるにつれて疾患の勉強を始めていきますが、その際にも解剖の知識が必要になり、疾患の理解を大きく助ける武器にもなります。
量は膨大で、初めて教科書を見た時にはそのあまりの分厚さに2度見、3度見してしまうほどです(笑)試験もほぼ真っ白な答案用紙に指定された体内構造物や血管の走行などなど、様々な切り口から人体を見た際の見え方をスケッチさせられたりと、本当に大変な試験でした、、、、、、
「組織学」
解剖学と並んで医学生が医学科目の取り掛かりとして勉強するのがこの科目です。解剖学では、肉眼的(簡単に言うと自分の目でもちゃんと見れる)レベルで人体構造について勉強しますが、この「組織学」では顕微鏡レベルで人体の構造物(例えば、肺、肝臓、心臓、骨、皮膚、筋肉、、、)を見た時、どのように見えるか、また顕微鏡で見えた構造物はどんな働きを持っているのか、まさに人間の身体を組織レベルで勉強します。
「解剖学」に並んで膨大な量の教科書を読むことになりますが、この科目をしっかり勉強すると、後々疾患の勉強が始まった時、非常に明快な理解が得られます。
用語が難しく、暗記量もえげつないので挫折しそうになる人が続出しますが、コツコツ時間をかけて頭に叩き込んでいきます(笑)
部活、サークル編~今後の学生生活にかなり影響!?
学生生活を送る上で欠かせないのが部活、サークルです!
中学、高校時代も部活は大事な要素だったと思いますが、大学生、特に医学部ではその重要性は比較にならないくらい大きくなってきます。
理由としては医学部という学部の特殊性にあります。
他学部に比べて圧倒的に履修科目や実習時間が多いため、卒業には6年もの歳月を要します。そのため、単科医科大学はもちろんのこと、総合大学においても医学部専用の部活、サークルが存在します。
また、医学部生の大会には、東医体、西医体と呼ばれる東日本、西日本の医学部が一堂に会する日本最大規模の大会があります。参加資格は医学部に所属していること。とんでもない数の医学部生が集まるので本当に壮観です(笑)
このように医学部生は部活やサークルに他学部と比べて長い期間所属することになるため、そこで得られる人とのつながりや経験は一生ものになります!
さらに言うと、医学部は非常に専門性の高い学部であり、将来は進む診療科は人によって違ったとしても、みんな同じ「医師」として働き、同じ病院内や紹介先の病院など、どこかで何かしらのつながりが生まれる中でキャリアを積んでいきます。
その際、自分の所属していた部活の先輩や同期、もちろん後輩も「医師」として働き始めた際には自分にとって非常に大切な相談相手となります。
では、そんな医学部での部活、サークル選びにおいて大事なチェック項目は以下の通り。
①練習頻度や行事への参加条件など、部活のキツさ、拘束度合はどうか?
②部活にかかるお金は年間どのくらいか?
③部活の雰囲気は自分に合っているか?
これら3つのことは本当に大事です!!!!!!
①について
大学の部活で高校までの部活と違うところは、練習場所の確保から大会の参加などすべての運営を学生が主体となって行う点です。
そのため、良くも悪くも高校までの部活のように顧問やコーチがいない部活が多く、練習のキツさや行事の数などは部活に所属する上級生の一存で決まります。(もちろん、部活ごとに代々の先輩方が受け継いできた伝統の決まり等も存在します。)
私個人の意見としては、医学部生活において部活は欠かせない要素ではありますが、それが全てでは決してないと考えています。アルバイトをして自分で稼いだお金で旅行に行ったり、長期休みを利用して海外留学をしていたり、行動力さえあれば何でもできるのが大学生の特許なので、あまりに練習頻度が多く、全ての練習は参加必須のような部活はもったいないように感じます。
※これも当然、人によって色々な考え方があるので、練習がきつくても部活に打ち込むのが好きという人には練習ガチな部活をお勧めします。
②について
大学によって本当にたくさんの部活があります。そこで気を付けなければならないのは、部費をはじめとして大会遠征や大会参加費用、部活での行事やご飯会、飲み会といった催しでの参加費用など何かとお金がかかるのも事実です。
聞きづらいかもしれませんが、新歓など自分が気になる部活を見学に行った際には遠慮せずに確認しておいた方がいいです。
めったにないケースではありますが、部活にかかるお金を稼ぐためにアルバイトを頑張りすぎて留年、、、なんてケースも無きにしも非ずなので、自分の経済状況とちゃんとマッチするかは非常に大切です。
③について
「部活の雰囲気」とは、例えばノリが良くアクティブな人が多い部活なのか、それともワイワイというよりは適度な距離感で自分の時間も大事にする人が多いのか、はたまたそのどちらのタイプの人も所属しているのか。
6年間も所属することになる訳ですから、自分のタイプと正反対の人ばかりがいる部活に入るとなかなか厳しいかもしれません、、、
基本的に一度入ったら簡単にはやめられないという部活が多いので、深く考えずに部活を選んだり、この部活に入ると決めつけたりするのは禁物です!!新入生の歓迎会シーズンに色々な部活の見学に行って、よく考えて部活を選ぶと後悔せずに楽しい部活生活を送れますよ!!
バイト編~医学生必見!!バイト選びのコツ!
大学生活とは切っても切り離せないのがアルバイト問題ですね!
カリキュラムが大変そうな印象の医学部生はどんなバイトをしているのでしょうか???
医学部生の王道アルバイト「塾講師、家庭教師」
やはり多いのは自分の受験経験、勉強スキルを存分に生かせる塾講師、家庭教師といった教育関係のアルバイト!!
基本的には、飲食店のアルバイトと比較して時給が良く、場所を選べば移動時間も含めて2時間前後で稼働できるので、忙しい期間にもサクッとシフトに入ってサクッと稼げるのが最大のメリット。
採用者側も中途半端な勉強では入れない学部だということも分かってくれているのか、採用率はほぼ100%なのでアルバイトの取っ掛かりとしてはおススメです!!!
何より、自分の教えている生徒の成績が上がった時には自分のことのように嬉しく、やりがいが感じられますよ!!
もしかしたら意外!?一定数いる「飲食店アルバイト」
意外に感じる人もいるかもしれませんが、飲食店でアルバイトする医学部生も一定数います。
塾講師などの教育関係のアルバイトと比べると時給は低いことが多いですが、お店によっては賄いが出て自分の食費を節約しつつお金を稼げますし、最大のメリットはまとまってガッツリ稼ぎたい時には飲食店の方が長時間稼働できるという点です!!
また、色んな学部、学校に通う人たちと知り合いになれるので、医学部の同級生とは違ったコミュニティーができて非常に良い経験になりますよ!!
注意点
どんなアルバイトをするにしても一番大事なのは、テスト期間や実習等で忙しい時にしっかり休ませてもらえるか、ということです。
この点は、本当に声を大にして言います!!!!!!!
ここが保証されていないアルバイトは避けた方が無難です、、、、、、
大学によって多少の時期のズレはあるものの、他学部と比べて圧倒的に実習時間が多くあり、単位認定も厳しいことが往々にしてあるのが医学部なので、それは肝に銘じておかなければ痛い目を見てしまうかもしれません、、、、、
今回の記事は以上になります!
次回は医学部2年次の様子についてお伝えしていきますので、受験勉強の息抜きにも是非ご覧ください!!