医学部受験にも役立つオンライン授業について～映像授業編

映像授業は予備校やアプリ、学習サービスなど様々な環境で提供されています。学校で教材に指定されていたり、スマートフォンで手軽に利用できるので、既に利用している方も多いのではないでしょうか。映像授業を医学部受験対策にもどう活用できるか、各種サービスを解説します。

メリット

映像授業を利用することには、大きく二つのメリットがあります。多くのサービスは既に存在する映像を手元の端末で視聴する形式であるため、授業を取る時間も場所も自由となります。（ライブ配信や校内限定利用の場合は除く。）

時間の自由とは、予備校や学校のように授業スケジュールに縛られないことを指します。まとめて一気に学習するような使い方や、同じ授業を繰り返し受講することもできます。自分の時間が空いている時に授業が受けられることも利点です。場所の自由とは、端末とインターネット接続さえあれば自宅や移動中、出先など、場所を問わず授業を受け、勉強できることを意味します。

医学部受験は受験科目も多く、その上各教科で高得点取得が必要となるため、勉強の効率化と時間の確保が死活問題と言えます。必要な授業を自分に必要なタイミングで利用できる映像授業は、上手に活用すれば有効に学習を進める大きな助けとなるでしょう。

もう一点、見逃せないのは費用です。映像授業は対面授業より概して料金が安価に設定されています。大手動画サイトYouTubeで無料配信されているものや簡単な登録で無料で視聴できるサービスもあり、学費の負担が大きくなりがちな医学部受験においては、映像授業を取り入れることが費用面でも助けになる面が多いでしょう。

東進予備校の紹介

東進予備校ホームページ(https://www.toshin.com/index.php)

大手予備校の東進では、積極的に映像授業を取り入れています。東進の年間で1万を超える授業は全て録画されており、カリキュラムの中で様々に利用されています。映像授業は校舎内だけでなく、インターネットを使って手元の端末で視聴することもできます。視聴できる授業は、申し込み、授業料を払ったもののみとなります。

映像授業は、東進の年間カリキュラムに関わらず自分の希望するタイミングで受講する使い方はもちろん、1.5倍速再生の機能も備えているため、ある講座を速修する使い方も可能です。苦手分野の復習のために何度も視聴することもできます。医学部受験コースでは志望校別対策でAIが生徒一人一人に必要な学習内容を選び、受講すべき講座を指定し、その講座を受講することになります。

映像授業主体の衛星予備校や在宅受講の生徒にも、映像を配信するのみではなく、担任やスタッフのサポートがきちんとつくのが東進の映像授業です。

スタディサプリの紹介

スタディサプリホームページ(https://studysapuri.jp/)

スタディサプリは、約4万本のプロ講師による授業が定額制（1,980円／月）で見放題のオンライン学習サービスです。コーチや科目アドバイザーに相談や質問ができる、合格特訓コース（9,800円／月）も用意されています。スマートフォンでも受講でき、料金も相当に低く抑えられますので気軽に始めやすいサービスの一つでしょう。

スタディサプリの授業は1授業が15分前後と短く、隙間時間を活用してピンポイントに必要な箇所を学習できます。見放題の動画は5教科18科目で計4万本と項目が細分化されており、目的に合わせた利用を容易にしています。

また、スタディサプリのアプリには、授業動画をダウンロードする機能があります。予め必要な動画をダウンロードしておけばオフラインで視聴でき、Wi-Fiのない環境でも通信料の心配が要りません。

ベネッセClassi

ベネッセClassiホームページ(https://classi.jp/)

Classiはベネッセが学校向けに提供している総合的サービスで、生徒の情報管理・学習管理、課題配布・提出など、生徒も教師も利用するプラットフォームです。パソコン、タブレット、スマートフォンのどれでも利用でき、学校の許可があれば、生徒は校外でも利用できます。

Classiの基本サービスに含まれる学習サービスの中に、テストとドリル、解説動画からなる「アダプティブ・ラーニング」があります。テストの結果を受けてClassiが解説動画をお勧めし、動画やドリルで学んだらまた別のテストで定着を確認するシステムです。オプションの学習動画パックを追加すれば動画は計約3万本となり、難関15大学の志望校別対策も利用できるようになります。

学研プライムゼミ

学研プライムゼミホームページ(https://gpzemi.gakken.jp/prime/)

学研プライムゼミは、学研の個人向け学習サービスで、1講座単位で購入するオンライン授業です。購入から90日間視聴することができます。受講者にはテキストの冊子が郵送され、教室型の授業に近い形式です。

医学部受験者向けには「学研医学部ゼミ スタンダード」という独立のゼミもあり、添削付きの小論文講座や志望校別対策などが販売されています。医学部ゼミには生徒向けのサポートの他に保護者向けのゼミもあり、医学部受験の知識やコーチングなどが講座として学べるようになっており、便利です。

Youtube

動画配信サイトYouTubeには、無料で視聴できる授業も数多くアップロードされています。

有名英語講師の森田鉄也氏のMorite2 English Channelは英語の解説、各大学の英語入試問題の分析、入試傾向など、大学入試全般を扱っています。医学部が取り上げられていることもあります。
森鉄チャンネル

医学部受験専門予備校PMDのPMD医学部受験チャンネルは医学部の入試情報に特化し、PMD講師による過去問の解説など、内容の深い動画を配信しています。
PMD医学部受験チャンネル

まとめ

• 映像授業は、予備校や学校で提供されるものと個人で契約できるものの2種類がある
• 映像授業サービスは料金が予備校などより概して低額で、無料のものもある
• 視聴場所や時間は、対面授業に比べて自由
• 必要な内容だけを選択して学習することができる