2021年度昭和大学医学部医学科の入試に「国語」が選択科目として加えられました
5月20日に昭和大学のウエッブサイトにて
「入学試験選択科目における国語の採用について」のお知らせがありました。
2020年度医学部医学科一般入試Ⅰ期・Ⅱ期
英語、数学、理科2科目
*英語と数学は合わせて140分
(変更後)
2021年度医学部医学科一般入試Ⅰ期・Ⅱ期
数学若しくは国語どちらかを選択
*そのほかの出題範囲等詳細は今後入試要項で公表
入試試験選択科目に国語を採用(昭和大学ホームページ)
医学部医学科を「国語」で受験できる大学
今回、昭和大学で国語が選択科目に加わりましたが、他に国語が選択科目となっている大学は帝京大学があります。帝京大学医学部医学科は、英語が必須で、数学、物理、化学、生物、国語から2科目選択、合計3科目となります。
昭和大学は入試科目に国語を選択とした理由について「国際化・情報社会の発展や価値観の多様化など、人々の生活環境がこれまでとは比較にならないほど急速に変化する中で、一人ひとりが物事を的確に判断できるような分析力や論理的思考力、創造力などを身に付けるとともに、豊かな感性・情緒を備え、幅広い知識と教養を持つことが極めて重要」と考え「その実現のため入試科目を再検討した結果、論理的思考力の適切な評価に「国語」を新たに入試科目(選択)として追加することといたしました。」とのことです。
文部科学省が提唱している新しい「学力の3要素」に基づいて入学者選抜段階で評価するとの趣旨も付言しています。昭和大学の受験生は、2022年に高校で始まる新指導要綱やアクティブラーニング、PBLなどにもつながる「学力の3要素」にも目を通しておきましょう。
医学部医学科の一般入試で「国語」の重要性が高まる?
小論文が実質的に「国語」になっている大学として聖マリアンナ医科大学と埼玉医科大学が挙げられます。2021年度入試において埼玉医科大学が2次試験の入試科目に小論文(和文、英文を含む)を加えました。また昭和大学が国語を選択科目に加えた理由に関しても、ホームページで発表された以外の個別特殊事情があるのかもしれませんが、どのような理由にしても国語の重要性が高まっていると見做すことはできるのではないでしょうか。
国語を得意としている生徒は、医学部医学科の志望校に昭和大学、帝京大学、埼玉医科大学、聖マリアンナ医科大学を検討してもいいかもしれません。