2020年度の九州大学医学部医学科の面接はどうだったのか
九州大学医学部はこれまで面接試験が導入されていない唯一の国公立大学でしたが、2020年2月の試験より実施されるようになりました。また、九州大学医学部一般選抜は大学入試共通テスト450点、個別学力検査が700点に加えて個別面接が10分以内で実施されますが、点数化はされず総合判定の判断資料とする、となっています。
他の国公立大学では配点が公表されている大学もありますが、九州大学医学部は点数化されないということですので、同じような筆記試験点数の受験者を比較する、もしくは、筆記試験点数が高くても医師として不適合だと判断されれば不合格もありえます。昨年度に導されたばかりなのでまだ、長年の情報があるわけではないですが、面接の雰囲気は穏やかで圧迫面接はありませんでした。
一般的に面接で気をつけること
マナーを身につける
これは当たり前のことですが、当たり前のことができない場合は周りの受験生から大幅に遅れをとることになりますので、しっかりとマナーを身につけ、練習しましょう。他人に見てもらうのが一番効果的ですが、それができない場合は動画で自分を録画して模擬面接をするのが効果的です。自分では気づかないような癖も発見できるのでおすすめです。よくある例では、咳払いが多い。猫背になっている。緊張してそわそわしている。(唇を触ったり噛んだり。)、貧乏ゆすり。このようなことはなかなか自分では気づくことができないので、あらかじめ知り、本番で出ないように意識することが大切です。
よくある質問のQ &Aを作る
面接では必ず定番の質問が存在します。そこで、固まってしまっては、この受験生はあまり医師になりたくないのかなと思われても仕方ありません。ですので、Q &Aを作り、練習しておく必要があります。また、Q &A作成にはもう一つメリットがあります。それは、自分の考えを知り、定着させることができます。これにより医師になりたいという強い意志をもった受験生を演出することができます。
よくある質問は
「なぜ医師になりたいと思ったか」
「なぜこの大学か」
「他の学部ではだめだったのか」
「大学に入ったらなにがしたいか」
「高校の時は何をしていたか」
などです。
この辺りはすらすらと答えれるようにしておくと良いと思います。
アドミッションポリシーを読む
九州大学医学部のアドミッションポリシーは下記のように記載されています。
「21世紀の医学は、遺伝子治療や再生医学・医療など重要で魅力あふれる分野が多くあります。医学部医学科においても 高度先端医療の研究と実施にむけて、これまでの伝統を基盤にして、独創性に富んだ国際的視野をもつ医学者の養成を行っています。それと同時に、臨床の場では診療行為の実力とともに人間味あふれ、社会性に富んだ医師の育成を目指しています。そのために、人の生命に興味をもち、その研究に情熱を燃やし、積極性と活力をもって医学に取り組むことができる学生を歓迎します。」
ここには九州大学医学部において、どんな医師を育成しようとしているのかが書かれています。面接を受ける上で最も重要な点になるので、自分自身に引きつけて熟読しましょう。共感するところや自分の経験で感じたことと重なるところがあったら書き出しておいて下さい。
面接では自信を持とう
上記でも自信の話をしましたが、自信を持つ、もしくは自信があるように見せることは非常に重要です。自信が見えると、この受験生は出来が良さそうと思ってもらえることがあります。自信を持つために練習を何度もおこない
「どんな質問が来ても大丈夫だ。」
と思えるようになって下さい。
ただ少し間違うと、余裕ぶっている、面接を軽視していると思われることもあるので注意が必要です必要です。面接官も真剣に生徒を見ています。面接をする機会を与えてもらったことに感謝して、真摯に受け答えをしましょう。
まとめ
九州大学医学部医学科の面接は点数化しない。
2020年度の面接では圧迫面接はなかった
九州大学医学部のアドミッションポリシーを理解した上で面接に臨む
マナーを身につけ自信がつくまで練習をすること
医学部受験のための参考リンク
九州大学Webオープンキャンパス2020