予備校の中にはオンラインで受講できる授業を提供するところもあります。居住地やスケジュール、体調等の問題で通学が難しい方には、ぜひ検討したい選択肢なのではないでしょうか。授業形式や具体例をご紹介します。
医学部受験でオンライン授業を受けるメリット
オンライン授業の第一のメリットは、通学の負担の軽減にあります。受験に必要な科目が多く、各教科で高得点が要求される医学部受験には、学習時間の確保が課題となります。オンライン授業を利用すれば通学時間も肉体的疲労も抑えられ、質の高い勉強時間が確保できます。
スケジュールの自由度の高さもメリットの一つです。映像視聴型ならば予備校の時間割に縛られず、予備校の精選したカリキュラムに則りつつ個別のペースにも合わせられます。携帯型端末を利用すれば、出先や移動時間を学習に充てることもできます。
オンライン授業のコースは、金銭的なメリットもあります。オンラインコースは通学コースより概して授業料が低めです。また、交通費や下宿代なども不要になります。
オンライン授業の種類
集団授業
集団授業のオンライン授業は、ライブ型と録画映像視聴型に分けられます。それぞれに例を挙げます。
Y-SAPIXのiClass
医学部・難関大受験を専門とするY-SAPIXでは、iClassというウェブ授業のシステムを採用しています。全国のY-SAPIX校舎及び生徒端末をウェブで繋ぎ、リアルタイムに授業を共有します。各自の居場所から質問も可能で、質問者にはズームが行くなど、仮想の教室空間のように授業が受けられるのが特徴です。
東進の映像授業、衛星予備校、在宅受講
東進は、多数の医学部合格実績を持つ大手予備校で、1万種類もある授業は全て録画しています。映像は1.5倍速での再生や、短期集中受講など、個人の必要に応じて利用できます。
常駐講師のいない衛星予備校や在宅受講では授業はオンライン授業のみですが、担任やスタッフが学習相談や質問を受け付けます。
マンツーマン指導
テレビ電話のように、画面上で教師と一対一の個別指導を受けるのが、マンツーマン指導です。
東大蛍雪会
東大蛍雪会の医歯薬部門は”個別型”予備校を名乗り、マンツーマン個別指導による医学部受験に向けた無駄のない指導を行っています。オンライン指導も教室での指導、家庭教師と併せて、授業形式の選択肢となっています。開講時間は9:00-22:00です。入会時の面談などもオンラインで対応可能なため、地方や海外の方にも便利です。
メディカルアーク
メディカルアークは医学部受験専門予備校で、集団授業から個別指導まで様々な受講方法を提供しています。オンライン個別指導はマンツーマンの個別指導です。オンライン指導も通信コースとして制度が確立されており、オリジナル教材(郵送)の利用やカリキュラム作成、オンラインでマンツーマンで質問受付など、医学部受験全体をサポートしています。集団授業も24時間視聴可能になっているので、個別指導以外の学習も可能です。
PMDのオンライン授業の紹介
PMD医学部専門予備校には、i-med(アイメディ)医学部専門予備校というオンライン予備校があります。PMDの医学部受験専門のプロ講師による指導が、自宅のPCやタブレットで、好きな時間に受講できるシステムです。
映像視聴や講義形式ではなく、テレビ電話のようなマンツーマン個別指導の対話型授業なので、理解できるまで教師に質問しながら授業を進めることができます。オンラインホワイトボードには、ペンタブレットで生徒からも書き込みができ、図や絵を用いたり、教師の板書に直接反応したり、コミュニケーションが取りやすくなっています。
オンライン授業のまとめ
オンライン授業には、映像を視聴するタイプからテレビ電話のように教師とのやり取りをするタイプの授業まで、幅広く提供されています。医学部進学用のコースなら受験指導も充実しており、時間や場所の制約を受けない優れた選択肢と言えます。