医学部受験のための過去問の活用法

医学部受験のための過去問の活用法

志望校攻略のために、最も必要だと思われるのは、志望校の過去問研究。

「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という故事成語があります。

戦いに勝つには、彼、つまり志望校を知り、それと同時に己、つまり自分を知らなくてはなりません。志望校の傾向を知り、そして、自分の実力を知るためには、過去問をしっかり解くことが大切です。

せっかく過去問を解くのであれば、最も効果が出る方法を選びたいもの。

では、医学部受験のために最も効果的な過去問の活用法とは、どのようなものでしょうか。

 

医学部過去問を解くメリット

まずは、過去問を解くメリットをしっかりと理解しておきましょう。

志望大学の傾向と対策を知る

志望大学の傾向を知り、そして対策を立てる……、これが過去問を解くことの最大のメリットです。

もちろん、絶対とは言えませんが、各大学とも、毎年出題傾向を大きく変えるということは、あまりありません。

試験科目は何か

各教科の配点はどうか

問題の難易度・分量はどの程度か

どのような分野からの出題が多いか

解答形式はマーク式が記述式か

これらの情報を網羅できるのが過去問です。

志望大学の過去問にしっかり向き合い、戦い方を考えることが必要ですね。

また、過去問とは違いますが、志望大学の傾向と対策を知るには、各大学の受験要項で医学部の

「アドミッション・ポリシー」

を確認することも大切です。自分が志望する大学の医学部がどのような人材を求めているのかを理解しておき、面接についても対策を講じておきましょう。

 

アドミッションポリシー参考リンク

 

医学部面接に必須!アドミッションポリシーを理解して自分のことを説明しよう医学部受験で大切になるアドミッションポリシーについて

2021年度医学部受験のための「アドミッションポリシー」について

 

自分自身の実力を知る

過去問を解くことで、志望大学の医学部が求めている学力レベルがわかります。そのレベルに自分がついていけているのかどうか、自分自身の実力をしっかりと確認しておくことが必要でしょう。

各教科において自分の弱点は何か知ることももちろん大切ですし、逆に自分の強みに気付くことも大切。

また、複数の大学の過去問に触れると、相性の良い悪いが見えてくることもあります。

いずれにせよ、過去問を解くことで、

「いまの自分に足りないこと」

「これからやるべきこと」

が明確になります。志望大学の過去問と向き合うことは、自分と向き合うことでもあります。

志望大学を知ると同時に、自分を知ることができるのも過去問を解くメリットですね。

 

 

医学部過去問を解く際に気をつけること

ここまでは、過去問を解くメリットについて述べてきましたが、過去問は「ただ解けばいい」というものでもありません。

過去問に取り組む際の注意点について考えてみましょう。

まずは、基礎学力を一通りつけてから取り組む

過去問を解くのは確かに大切ですが、基礎学力がしっかりついていない状態で、超難関である医学部の過去問にチャレンジしても、あまり意味がありません。

全教科・全分野の基礎学力を一通りつけた上で、過去問にチャレンジするようにしましょう。

本番同様の環境で取り組む

過去問に取り組むときには、できるだけ本番同様の環境を整えるようにします。

机の上には筆記用具を置くだけにし、本番通りの時間制限の中で取り組むようにしましょう。

本番さながらの緊張感をもって臨むことが大切です。

一つ一つの問題に真摯に向き合う

これは過去問に限った話ではありませんが、一つ一つの問題に対して真摯に向き合う姿勢が大切です。

まず不正解だった問題に関しては次回間違えないように、また類問でつまずかないように、徹底的に復習します。

そして、正解した問題に対しても、その問題がしっかりとした理解に基づいて出した解答だったかを確認しておきます。

理解が曖昧なまま、偶然正解してしまった問題がないかどうかについてもチェックし、もしもそのような問題があった場合には、次回は、しっかりとした根拠に基づいて解答できるように復習しておきましょう。

できなくても落ち込まない

医学部の問題は難しい大学が多いので過去問に取り組んで、自分の実力のなさに愕然とすることもあるでしょう。

しかし、落ち込む必要は全くありません。過去問は、最初に取り組んだ時点では「できなくて当然」なのです。初見ですらすら解ける程度の問題なら、わざわざ過去問に取り組む必要などないのです。

わからなくて当然、できなくても当然、これからできるようになるのだという強い意志を持って取り組むようにしましょう。

余裕があれば、似た傾向の医学部の過去問にも挑戦する

これは必須というわけではありませんが、類問にはできるだけ挑戦しておきたいので、もしも自分が受けたい大学と似た傾向の大学の過去問があれば、挑戦しておくとよいです。

余裕があれば、学力向上のため、志望大学と出題傾向が似ている大学の過去問に取り組むとよいでしょう。

 

 

過去問はいつ解き始めるか、そして何年間分取り組めばよいか

では、実際問題として、過去問はいつ解き始めればよいのでしょうか。また、何年間分取り組めばよいのでしょうか。

この二つに関しては、明確に「これ」という正解はありませんので、あくまで目安としてお考え下さい。

まず過去問は、いつ解き始めるのがよいのか。

これは、先に述べたように、受験科目の基礎学力が一通りついた時点でスタートするとよいです。

早い段階で過去問に目を通すことは確かに大切なのですが、これは、大まかに志望校の出題傾向を知るという目的でのみ必要なだけであって、実際に解くとなると話は別。

個人差もあると思いますが、早ければ夏休みから。夏休み明けからでも充分間に合います。

過去問に早く取り組みたいと考えるのなら、各教科、高3までの履修範囲をなるべく早く習得するようにしてください。

そして、何年間分取り組めばよいのかについて。

これは、5年~10年分と考えておくとよいでしょう。先にも述べましたが、過去問は繰り返し解いておきたいので、理解を深めるためにも、あまり手を広げず、自分のペースでじっくり取り組むことが大切です。

 

 

まとめ

・志望大学の傾向と対策を知ると同時に、自分の弱点と強みを知るために過去問を活用しよう

・解く際の注意点を理解し、過去問を最大限に活用しよう

・まずは基礎学力の習得が第一! 焦らずに、じっくりと過去問に向き合おう

 

 

医学部受験のための参考リンク

医学部受験情報プレメディ

2021年度医学部受験情報

医学部傾向と対策

医学部受験情報サイト

2021年度各国立大学医学部入試要項ページへのリンク

2021年度各私立大学医学部入試要項ページへのリンク

@pmdfukuoka

 

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