新型コロナウィルスが医学部受験に与える影響とは

新型コロナウィルスが医学部受験に与える影響とは

新型コロナウイルスは日本でも全国各地に感染が拡大しました。医療機関ではコロナ疑い患者への対応に追われると同時に、病院での感染リスクを懸念した受診控えが経営に深刻な影響を与えています。受診控えの影響は医学部にも及ぶ可能性があるため、医学部受験生も状況を把握しておきましょう。

 

大学病院の経営リスクに注意

 

医学部の多くは、附属病院を抱えています。附属病院は医学部実習の際に活用されたり卒業後の就職先の1つとなったりするため、医学部生として関わる病院となります。新型コロナウイルス感染懸念から大学病院でも受診控えが深刻化すると、十分な診療報酬を得られなくなり病院経営に影響が出ることになります。

大学病院には高度な医療を提供しており、地域に欠かせない医療機関となっています。患者数の減少を理由に短期間のうちに診療科の削減などの大胆なコスト削減策を講じることは、難しいと言えるでしょう。

大学病院の経営状態が悪くなれば、設備の更新が遅れるなど医学部実習の際にも最先端の医療機器に触れる機会が減少する可能性があります。また長期化した場合は、給与水準が下がるなど就職先としての魅力も薄れかねません。医学部選びの際は、大学病院についても関心を持ってみると良いでしょう。

 

医学部の経営状況への影響にも要注意

 

大学病院の経営が悪化する中で、医学部そのものの経営も厳しくなる可能性があります。大学病院の知名度低下に伴う受験生減少のほか、コロナウイルスの影響で収入が減少する世帯が高い学費を敬遠して医学部離れを起こす可能性にも要注意です。寄付金の減少等にも繋がれば、医学部の経営に影響が出ることも考えられます。

医学部に入学する際は医師国家試験に合格することは優先事項の一つではあります。しかし医師になってからの活躍につながる学びを得るためには、充実した医学教育を受けておきたいところです。そのため大学病院と合わせて医学部そのものの経営状況についても関心を持ってみてください。

経営状況を把握するといっても、医学部受験生は経営や会計の専門知識を持っているわけではありません。そのためキャンパスの設備が更新されているかなど、わかりやすいところを確認する程度で十分です。自分が医師になるための充実した大学生活を送り、医師に必要なスキルを習得する上で満足できる設備投資を行える医学部かどうかを確かめましょう。

 

 

難関医学部への進学チャンスが広がる可能性も

 

様々な要因で医学部の魅力が低下すれば、ここ数年の医学部受験生の減少に拍車がかかることもあり得ます。学費の安い国公立医学部に人気が集中し、私立医学部では倍率低下が起こるかもしれません。

そこで、私立医学部への進学が可能な受験生は、難関医学部への進学チャンスが広がる可能性があると考えておきましょう。私立医学部は多数の併願もおこないやすいため、受験校の中にチャレンジ校を入れてみるのも一案です。

もっともすべての医学部でハードルが下がるとは限りません。出願の状況や入試傾向なども踏まえながら、よりよい医学部合格を目指してみてください。受験情報を収集する姿勢が大切です。

国公立医学部受験生は、逆に倍率の上昇などに注意してください。感染症リスクが小さい地方医学部が人気化するなど、従来とは異なる出願傾向になる可能性もあります。偏差値だけを見るのではなく、少し視野を広げながら医学部選びを進めることがおすすめです。

 

まとめ

新型コロナウイルス感染拡大で大学病院の経営にも影響か

医学部の経営状況にも要注意

難関医学部合格のチャンスが広がる可能性も

 

 

 
 

参考リンク

現役医学部生のコラム

医学部受験情報プレメディ

2021年度医学部受験情報

医学部傾向と対策

医学部受験情報サイト

2021年度各国立大学医学部入試ページへのリンク

2021年度各私立大学医学部入試ページへのリンク

【2020年】医学部Webオープンキャンパス|リンク集

@pmdfukuoka

 

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